「相続」という言葉を聞いて、どのようなことを思い浮かべますか。
「親がのこした莫大な遺産がもらえる」「お金持ちは相続対策をするもの」「土地や不動産を受け取れる」など、相続といえば、お金持ちにしか関係がないと思う方が多いのではないでしょうか。
しかし法律の専門家から言うと、これは大きな間違いです。
先ほど挙げたのは相続の一側面にしか過ぎず、実際には借金や(連帯)保証人の立場も受け継ぐ、といった負の側面もあるのです。
つまり、相続はお金持ちだけのものではありません。人が亡くなれば必ず相続は発生し、そのすべてに対策と手続きが必要なのです。
これは法律家であれば知っていて当然の知識なのですが、一般の方々にはあまり認知されていないのが現状です。
そして、この知識が不足していたばかりに多額の借金や思わぬ出費が降りかかり、「人生がおかしくなってしまった」なんてことも珍しくありません。
借金も相続されるなんて聞いていなかった
冒頭でもお話したように、相続とはプラスになる財産だけではなく、マイナスの財産(つまり借金)も引き継ぐことになるのです。
負債があることに気付いた場合は、対策として相続放棄という方法があります。
これは名の通り、相続のすべてを放棄するということ。
プラスの財産が残っていても受け取れなくなりますが、少なくとも借金を背負うことはなくなります。
しかしながらこの相続放棄にも決まりごとが存在し、そのことを知らなかったために相続放棄の手続きが成立せず、引き継いでしまった借金に苦しみ続ける方があとを絶ちません。
ちょっとした手続きの違いで、法律はあなたに味方してくれなくなるのです。
相続によって損をしてしまう方の多くは、誰にも頼れず、適切なサポートを受けることができないまま自己解決や放置をしてしまい、最悪の事態を招いています。
こういった恐ろしい側面がある相続ですが、ほとんどの場合は早めに準備や相談をしていただければ、不幸を回避することができるのです。
年々増える相続放棄と相談件数
相続放棄の件数は、平成27年には約19万件に達するほどで、年々増加傾向にあります。それだけ借金を引き継ぐ相続が増えているのです。
そして、相談に来られる方の大多数は「自分がこんなことになるなんて思わなかった」とおっしゃいます。
それは何故か。
それは、自分では見落としがちな、専門家でないとなかなか気付けない負債というものが存在するからです。
こちらにチェック項目を用意しました。
一つでも当てはまる方は負債を相続する可能性が高く、早めの対策・相談をおすすめします。
1,親が会社経営をしている。
2,親の人間関係がわからない。
3,親の財産や負債の状況について話したことがない。
4,実家などの持ち家がある。
5,連絡の取れない親族がいる。
6,親族で会社経営者がいる。
いかがでしたか。
一つでも該当したら要注意!早めの対策が必要です!
相続はスピード勝負です
相続の手続きは対応が遅くなればなるほど、取り返しのつかない事態を引き起こします。
相続は大きく分けて、単純相続、相続放棄、限定承認という3つの方法がありますが、いずれの方法も「亡くなったのを知ってから3か月以内の手続き」が必要になります。
もしこの期間を過ぎてしまうと、プラスもマイナスも含めたすべての財産を相続する意思表示をしたとみなされ、借金があった場合でも問答無用で引き継ぐことになります。
相続は、法律は残酷です。身内が亡くなって、身の回りが忙しくなり、気持ちも落ち込むなか、最善の方法を調べて必要な書類を用意することを強いるのです。そしてそれは簡単なことではありません。
そんなときこそ、専門家の力を頼っていただきたいのです。
「私たちにお任せください」
当事務所は、相続で借金を負ってしまう不幸な方を一人でも減らしたいと考え、活動をしております。
悩みを真摯に受け止め、寄り添い、お一人おひとりの現状に合った最善の方法を提案し、サポートすることを約束します。
まずは無料相談から、初回1時間無料です!